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ダートトラックを愛する全ての人へ
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6月28日 出発

デッケーーボストンバックを背負って、片手でゴロゴロするのを引っ張って、更にもう片手で手荷物持って・・・荷物はド満載。これでも必要最低限。とにかく装備一式の量がはんぱじゃない。歩いてるだけでも汗は噴出し成田に着いた頃にはもうグロッキー。
そうそう、京成スカイライナーに乗った。京成線沿線に30年弱住んでるにも拘らず今までに乗ったのは1回だけ(その一回はツーソンの旅ね)。そうなんですよ!スカイライナーという乗り物は俺的に別世界の乗り物なんですわ。海外旅行に行けるようなアッパークラスの人の為の乗り物。だからさ、ま、海外に行く時だけでもそんな気持ちにさせて欲しいのよ。
出発は午後に出るノースウェスト。とにかくこの重い荷物だけはどうにかしたくて、さっさとノースウェストのカウンターで手続きだけは済ませ、涼しいベンチで寝る。海外で使える携帯電話を持っていこうかどうかショップの前で烈しく迷うが、金の無駄だ・・・やめ。
出発の時間30分くらい前に出国手続きに。カウンターは6箇所くらいあるがどこも20人からの列が出来ている。並んでいると案内員がボードを持ちながらミネアポリス行きのお客を絶叫しながら探している。手を挙げてみたら一気に手を引かれ列の先頭に引っ張っられ、あっという間に出国させられてしまった。

何番だかの窓口に行き飛行機に乗り込むと、俺最後?

入り口では数人の金髪CAさんが笑顔で何やかんや言ってるから「ハロ~~♪」と返しといた。まだ何やかんや言ってるから「センキュ~」と返しといた。ホントは何か「どこの席?」とかって聞いてたんだろうけど。
席は今回いつものファーストクラスではなくエコノミー。でもって通路側。前回の「5人がけの真ん中で12時間」という超最高級の苦痛が相当なトラウマになっていて、今回は席の予約可能なノースウェストで通路側の予約は随分前に済ませていた。ズーミーはNWよりAAの方が良いと言っているが、全然NWの方が良いと俺的には思う。ただAAの方は一人一台のテレビがあった。NWはでかいスクリーンだけ。どんな事があろうとあんな狭い椅子では絶対に寝る事の出来ない自分には、それのあるないの差は結構デカイ。
機内食は不味い!と言いたい所だが美味い!
寝れないでずっと起きてるから毎回毎回もう腹減っちゃってねぇ・・・
この先英語が出来るようになったら俺はもう真っ先にこういう場面で

「それ、いらないならくれ!」

と、機内食を残すガイジンに言いたいと思っている。相当マジで。

 

さ、到着は11時間後くらいにミネアポリス。きっと苦しい11時間になる事だろう。。。。

 

≪アメリカ1日目≫

例に漏れず苦しい11時間だった。
持って行ったRR誌は一文字残さず読んでしまった。「カツシカ出身のゴリマックが・・・」の1文に感動しまくり。俺の人気もいよいよ全国区ですか?
ミネアポリスに到着すると最強の不安の要素だった難関『入国審査』がある。前回ダラスでの醜態はアリゾナ旅行記を見るべし!
とにかく並んでいる時から心臓漠々。ゲートは2箇所だが、2人が対応してるので計4箇所と言うことになる。で列は2列。空いた方にどんどん別れるというシステムで、両ゲートとも男と女の審査官が座っている。
前回の件もあるので出来れば男の審査官の方に行ける様に願ったが、その願いもむなしく俺の順番は中年おばさん審査官のゲートだった。
また時間かかるな・・・
と思う反面、よしっ!これでネタが一つ出来る!と思ってしまったのも事実であるのだが。

黙ってパスポートと機内で書いた用紙を差し出す。

おばさんこちらを見る事無く

「WHAT 何チャラかんチャラ何チャラかんチャラ・・・・・・・?」
(ワット?何しに来たかって事か・・・?

「アイアム バイクレーサー!   エントリー バイクレース!!!」
取ってつけたような英文だが、通じちゃったようだ。

「How long stay 何チャラかんチャラ・・・・・?」
(ハウロング?どれくらいいるかって事か・・・?

「ツーウィークス!」

するとおばちゃんガチャっとホチキスで用紙を留め、そこを見ろとカメラを指差し写真撮影、パスポートを返され、なんと無事に入国審査をパスしてしまった。

失敗した!!!面白くねえ!!!!

あぁあ・・・機内で書く用紙をちゃんとご丁寧に全部書いちゃった事が逆に裏目に出た形。皮肉やねぇ。


まぁいいや、ここからは国内線でインディアナポリスへ1時間強。
出発までは時間があるので空港内を歩き回る。ガチャガチャみたいなやつでスクラッチくじを売ってて、やろうかどうかすっげー迷ったがやらなかった。理由→当たったら逆に困るから。
またしても出発直前で飛行機に乗り込み、予約してある後方の窓側の席へ。
またしても自分が最後の乗り込みだったようで、怪しい東洋人へ視線が突き刺さる。
うぉぉぉ!アウェー感たっぷり!最高!
後方の席へ歩いていくと、今回のアメリカの旅1回目のビックリ。
通路側(俺の席の横)に座っている外人、俺の顔を見て「ここに座るのか?」とジェスチャーで聞いてきたそいつがなんとブライアンスミス!!!

・・・のそっくりさん。

やば過ぎです。本当に激似。鳥肌立ったよ。ハゲ具合・チビ具合・クリッとした少年のような目、もう全て。服はダサかったが。
とりあえずエクスキューズミ~と。立ってもらって俺が着席し、立ってくれたブライアンが座り俺はもう一度確認する意味もこめて顔を見て軽く会釈する。

やっぱり似てる!!!!

ちょっとマジで考えた。まさかブライアンがここにいるわけはない。よく見てみりゃ身長はちょっとブライアンより高いかも。
でも待てよ、ブライアンの親戚とかそういう類の人かも。
でも聞くに聞けない。どうしよう。気になる!
そんなわけで。。。

バックに入れていたRR誌のダートトラック記事をわざとらしく広げて読んでみた!

もしブライアン関係者なら食いつくはず。
ちらっとブライアンを見てみたら

早くも寝てた(笑)

ブライアンはブライアンじゃなかった。

そう、アメリカの景色を楽しもうと取った窓側の席の窓から見えていたのはなんと窓10割中8割方エンジン。しかもうるさい。
1番後ろはこうなる。いい勉強になりますた。

でもその残りの2割から見えたアメリカの景色を見て、ようやくまた来れたなと。
やっと走れる。本当にここまで長かったよ。。。

インディアナポリスに着き、荷物を受け取り、とりあえず表に出て、迎えに来てくれるはずのKojiを待つ。30分位待ったがなかなかKojiのバンは来ず、周りではアメリカン同士で感動の再会やグッドラックのハグが行われている。寂しかったねぇ。連絡手段がないから連絡は取れないし、本当に何か到着時間間違えて伝えてしまったかと相当不安になる。
しばらくして、俺の元に停まったのはバンではなくポテトのレンタカーだった。ポテトとKojiが再会を喜んでくれ、荷物を積み込み出発した。
CIMG0060.jpg





明日の昼くらいまではフリーなので、車はとりあえずインディアナポリスのダウンタウンへ向かう。どうやら観光だ。
CIMG0064.jpg





まずショッピングモールのような所をぶらつき、

CIMG0065.jpg





南北戦争の記念だと思われるシンボルタワーを見て、

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馬に跨ったポリスマンと写真を撮って、ショッピングセンターの中で行われていたお祭りに参加し、
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街中でポテトそっくりのオブジェを発見!

まぁ色々と楽しんだ後はお食事ですよお食事!

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前回のアメリカの旅の時は、「英語がしゃべれない」ので会話が恐くて活きた料理は一回も食べれなかったのよ。全部コンビニ。あ~泣きながらモーテルで食ったっけねぇ・・・
『次アメリカに行く時は絶対美味い物を食べる!』と凄まじいまでの低レベルな目標設定をしてきた今回の旅。

そんな中インディアナで食ったメキシカン料理・・・
もうね、美味過ぎ。本当に泣きそうですよ。
なんか早くも今回の旅の目的は達成した感があって、レースなどこの時はもう正直どうでもよくなっちゃってた。何しに来たの俺?みたいな。

その後はライブハウスでビール片手にロックを楽しむ。
色んなグループが出て、ノリで楽しんで、ほんの少しだけアメリカ人になれたような気がした。
ブルーハーツをガンガンで聞きながらKojiハウスに帰り、日本を出発してから一睡もしてない俺は即座に爆睡。落ち着いて寝れるって最高。

あぁ、明日朝起きても、周りには日本語が話せる人間がいるんだなぁ。

 

≪アメリカ2日目≫


CIMG0089.jpg





朝起きるとムショーに腹が減っていた。
まだ眠そうなポテトを引きずり起こしてマクドナルドに連れてってもらう。
基本的にはポテトも英語はそれほど話せない。でも数ヶ月前から来てるだけあってマクドナルドで注文くらいは出来るようだ。

ポテト曰くだが、まず、セットの場合は「ミール」と言い、聞かれるのは
①『持ち帰るか店内で食うか』
②『ドリンクのサイズはどうするか』

この2つだけ。(実際はその2つで済まない。後日判明する)

外人の前に立つ俺、前のボードには10個程のメニューが出ている。読んで理解している暇はない。
まず適当に「ナンバー8!ミール!」
すると何か聞かれたので「イエス!」
また何か聞かれたので「コーヒー!」

でもそれだけじゃ絶対足りないと思ったので「アンドナンバー10!」

何を聞かれてるのかなんてさっぱりわかっちゃいない。
するとレジに値段が出たので10$札で支払い、モノが出てきて注文完了。
や・やったよ、注文できた!あの遠かったマクドナルドが食べられる!
うぉ~~~!感動だ!CIMG0090.jpg






か~!わっかんねぇだろうな~、これがどんだけの感動なのかなんて。

ただ「コーヒー」の発音が悪くて「コーク」と聞こえてしまったようでカップのサイズがデカくなってしまったけど。
ちなみにドリンクはセルフで、空きのカップを貰えるシステム。
サイズはでかくても小さくても値段は確か一緒だった。

席に着き、あの食いたくて食いたくてしょーがなかったマクドナルドを食べる。
後ろにはピアノが置いてあり、ピアニストが朝のこの朝食タイムを彩るようにピアノを弾いている。
その間にもどんどんとアメリカのファミリーが朝食を求めて店に入ってくる。老若男女関係ない。マクドナルドは、アメリカで普通に「食事」。
子供だけが好きな日本とはえらい違いだ。ま、それは良いのか悪いのか。。。。


マクドナルドが注文できて食えたという満足感で何もかもが一杯になりKojiの家に帰る。
今日の夜はオハイオ州のライマで行われるGNC戦ツインズ@ハーフマイルを観戦に行きズーミーと合流する予定だ。

荷物をまとめて出発。

何時間かかったのかは正直覚えていない。ただ、ライマに着きレーストラックに入る前に立ち寄ったファーストフード店、一杯のローストビーフを挟んだバーガー。値段もちょっと張ったような気がするがこれは最高だった。日本にあれば絶対売れると思うんだけどな。店の名前は何だっけか?アービーズだっけ?ごつい黒人の男が店員だった。

で、会場の入場料はたしか$35。でも入場口で「チケットが余ったからカワネーカ?」と言ってるガイジンがいて確か25$で売ってもらった。
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プラクティスはもう始まっていて、とりあえずズーミーやらブライアンに会おうとピット入り口ゲート前へ。
プラクティスが終わったあたりでゲートは開放され久しぶりな面々と顔を合わせ、しばしのピットウォーク。
#89ヴァーンズはやっぱり俺の事を覚えてくれていて、ちょっと太ってちょっと老けたような気がしなくもない。一番人だかりが出来ていたのは#15チェザのピット。サインを求めて来た人全てに笑顔で「サンキュー」と言ってサインしていた。またその声がすっげー可愛いの。
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しかしチェザはマシントラブルでもあったのかこの日はほとんど走らなかった。

レースはどんどん進行する。
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自分とポテトはパスを持っていないにも拘らず、エリアがクローズしても居座っていた。
ウェイティングエリアにはオフィシャルでジミーさん(ヴァーンズのお父さん)がいて、本当は話しかけたいんだけどパスを持っていないのがばれると追い出されてしまいそうで話しかけられなかったのだが、ひょんな事から目が合ってしまって「うわ・・・」って思ってしまったのだがそんな心配は杞憂だった。「よく来たなー」と笑顔で話しかけてくれたジミーさん、その瞬間俺はジミーさんをハグしていた。英語がわからない俺の為にゆっくり話してくれる。本当に良い人だと思った。

ナショナルの決勝が行われる前にプロクラスのレースが行われ、金網越しで見ている俺とポテトんトコにジミーさんはやって来て「あの25番、速いから見てな!シェイナっていう女の子だよ!マサのガールフレンドなんだ!」って。やるねぇマサ君。
速かったよシェイナ、2位だったかな?
シェイナは明日からのアマチュアナショナルにも参戦するそうで、「キミも頑張るんだよ!」と言ってくれた。本当にジミーさん、優しい。

ナショナルの決勝は本当に最高のレースだった。まさに「筋書きのないドラマ」
あんな結末、いったい誰が予想しただろうか?
レースはスタートと同時に#17ワイルスが飛び出し、マシン2~3台分の差で#3コップが追うという展開。後続との差は周回を追うごとに広がり始め、事実上優勝はこの2台に絞られた。
差は詰まりもせず離れもせず息詰まる展開のままファイナルラップへ。
ここまで来るとワイルスのツイン初優勝が見え、見ている側もほぼワイルスで決まりだと思っていたのだが・・・
ワイルスのツイン初優勝を阻止したのはなんと、地元ライマの英雄#66ローダーだった。

ファイナルラップ3コーナーでワイルスの前にバックマーカー(ローダー)として立ちはだかったローダー!

そのの処理に一瞬てこずったワイルス。

一気に差をつめるコップ。

(自分らは1コーナーで観戦していたので見れたのはそこまで)

その数秒後スタンドには割れんばかりの大歓声が巻き起こり、なんとトップで帰ってきたのは#3コップ。
興奮しまくり!ヤバいくらいの大逆転劇だった。

全てにおいて筋書きが出来てたんじゃないかと思うくらい、エンターテイメント詰まりまくりなレースだった。
まるでWWEだね。
まず逆転負けを喰らったのは嫌われ者のワイルス。
逆転勝ちしたのはベテランの正義の味方ジョー。
それをアシストしたのが地元中の地元のレーサー、ローダー。

ブライアンもクールベスもシュナベルもジェイクも、今日のこのダートラ劇場には出る幕がなく申し訳ないがこの日だけは1エキストラでしかなかった。

(まさかこの決勝を走っていた奴らと数日後同じフィールドで走る事になる事などまだこの時点では予想もつかない)

しかしジョーコップ勝利の余韻に浸っている暇はない。
ブライアンがここまで運んでくれた1年以上前に送った俺のRMZ450とズーミーをKojiのバンに積み込み、興奮冷めやらぬレーストラックを後にする。時間はもう既に23時。朝までにはデュコインに到着しなければならない。
ブライアンのママが「BE CAREFULL(気をつけて)」を繰り返して自分らを送り出してくれた。
途中インディアナポリスに立ち寄り、ポテトのCRF250を積み込む。もう夜中だ。普通にホタルが飛び回っている。

さぁさぁさぁデュコインへ急ぐぞ!

08 チームJAPANはたった今揃った!

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無題
早く続きが読みたいぜ!
ゲンキ29 2009/01/30(Fri)12:03:31 編集
この先は…
気長に待っててね~!
Mac 2009/02/09(Mon)05:43:57 編集
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HN:
MAC WADA
年齢:
45
HP:
性別:
男性
誕生日:
1979/03/11
自己紹介:
全米選手権に2年連続で参戦。
ハーフマイル450ccクラスでは2008年9位、2009年12位。
ショートトラックは2008年18歳以上クラスで3位。2009年30歳以上クラスで3位。
次はバハ1000、もしくはイギリスか豪州のダートトラックを走りたいと思っている30歳。
日本では一応エキスパートの#11。
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